嵯峨野にある鮎料理で有名な平野屋の名物志んこ(しんこ)は愛宕神社参拝者に愛される素朴な門前菓子
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自然豊かで風光明媚な土地、嵯峨野にある鮎料理のお店『平野屋』に足を運びました。鮎料理のお店ですが今回のお目当てはお店の名物である和菓子の『志んこ』(しんこ。お店の外観は茅葺き屋根の風情ある雰囲気で、店頭では鮎を焼く煙と共に焼き魚の香ばしい香りが漂っています。
平野屋の創業は江戸時代初期、およそ400年もの歴史を持ちます。店内にいくつかあるお座敷のうち一番新しいお座敷でも天保年間のもの・・・。昔の風情漂う建物でグルメを味わうことができます。
店内はとても落ち着いた空間!奥には池のある立派な庭園もあります。お目当てである志んこ(抹茶付き)は店内の座敷でも頂くことができますが、今回は外の景色が楽しめる軒先の茶席で楽しむことにしました。
【志んこ(抹茶付き)】
志んこが運ばれてきました。志んこは米粉をかまどで蒸しあげて作る和菓子で、昔から京都の人々に親しまれてきた京都グルメです。ねじれた形が特徴の平野屋の志んこは愛宕神社までの山道を模したもの。白がプレーン、緑がお茶、茶色がニッキ味です。志んこの上にはきな粉と黒糖がたっぷり!京都ではかまどのことを『おくどさん』と呼びますが、毎朝そのおくどさんに火を入れるのは女将の仕事だそうです。
志んこはとても柔らかく、作り立ての瑞々しさがいっぱい!噛むごとに米粉のやさしい香りが口いっぱいに広がります。きな粉と黒糖をまぶすとさらに奥深い味わいに!最後まで飽きが来ないシンプルさが魅力です。
志んこと共に付いてくる抹茶も絶品!濃くて深みのある味わいは素朴な志んことの相性抜群です!茶席で外の景色を楽しみながらゆっくりと頂きました。
お店の前の道は愛宕神社への参道となっています。愛宕神社は『千日詣り』で知られる神社で、7月31日の夜から8月1日の未明にかけて参拝すると千日間の徳が得られるとされています。普段でも愛宕山の頂上にある愛宕神社にお参りする人は多く、特に紅葉の季節は多くの参拝者で賑わいをみせます。そんな愛宕神社にお参りする人々の心と体を癒してきた門前名物グルメが志んこなのです。
平野屋でゆっくりと志んこを味わった後は、せっかくなので嵐山方面の散策へと出かけることに・・・。平野屋から歩くこと約20分、二尊院の入口付近では生命力あふれる美しい緑を楽しむことができました。二尊院は紅葉の名所としても知られ、11月中旬頃にはこの入口付近も赤やオレンジ色に美しく彩られます。
嵐山嵯峨野の人気スポットである竹林の道まで来ると、多くの観光客でいっぱい!今日は猛暑日でしたが竹林の作り出す木陰のおかげで暑さを少ししのぐことができました。竹林の道は特に海外からの観光客に人気のようです。
竹林の道を抜け、渡月橋へと続く嵐山のメインストリートへと出ました。こちらのメインストリート沿いには和雑貨や土産店の他にもカフェや飲食店などグルメスポットが多いのでランチタイムや観光の合間の休憩にぜひ利用してみてください。
渡月橋に着きました。ここ渡月橋周辺は風光明媚な景観が魅力で京都を代表する人気の観光スポットです。渡月橋の上からしばらく美しい景観を楽しんだ後、嵯峨野方面へと戻って帰路につくことにしました。
鮎料理のお店であるのと同時に愛宕神社の参拝客を志んこでもてなす茶屋としての顔も持つ平野屋。愛宕山に登って愛宕神社へお参りする際にはもちろん、嵐山嵯峨野エリアの散策の際にもぜひ立ち寄ってみてください。門前菓子として長年愛されてきた京都グルメ、志んこ。その素朴な味わいはこれからも人々を魅了し続けていくことでしょう。
【平野屋(ひらのや)】
住所:京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町16
電話:075-861-0359
時間:11:30~21:00
休み:無休
交通:京都バス鳥居本バス停徒歩5分
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